社台TCのミラビリスマジックが桜花賞トライアル チューリップ賞(G2)に出走しました。
ミラビリスマジック
クラブコメント
3月2日(土)阪神11R・チューリップ賞(G2・芝1600m)に田辺騎手55kgで出走、馬体重は442kg(-10)でした。
レースでは好スタートからダッシュがついて、序盤は2番手インから運ぶ形でした。その後、道中は周りも速かったため、少し我慢させつつ5~6番手付近まで位置どりを下げました。勝負どころの3~4コーナーから、全体のペースアップに合わせて加速すると、内めを通って直線に向きました。直線では馬の間を狙って抜け出しを図るも、伸びはひと息といった様子でした。加えて残り300m付近で後ろから上がってきた馬に外から寄られると、スペースがなくなりブレーキをかける格好になってしまいました。体勢を立て直してから追い出されると、伸び直しましたが間に合わず、勝ち馬から0.6秒差の6着でゴールしています。
レース後、田辺騎手は「ゲートを上手く出てくれたので、やや重の馬場状態も考慮してあの位置から進めましたが、4コーナーあたりで少し手応えがあやしくなった印象です。これまでは好位からの競馬ができていたものの、重賞ということもあり、なかなかペースも落ち着かず、脚がたまるところを作れませんでした。ここ2戦や調教での感触は、後ろからでもキレる脚を使えそうな雰囲気がありましたし、今後は後ろからの競馬を試してみてもいいかもしれません」とコメントしており、
国枝調教師は「関西への輸送もあって馬体重は減らしていましたが、状態は悪くなかったと思います。結果的にきょうのペースであれば、田辺騎手のコメントのように、後ろから競馬をした方が良かったのかもしれません。桜花賞への権利を獲得することができず、申し訳ありませんでした」と話していました。
感想
口取りに当たって阪神競馬場まで遠征して応援しましたが6着、桜花賞出走権利は得られませんでした…。体重は-10kgと輸送で減ってしまいましたが、特にガレたようには見えず許容範囲内だったと思います。
スタートをぽんと出て、最初のうちは逃げるのかと思うほど前に出ていきましたが、すぐに抑えて少し下がり5~6番手。これまでの2戦と同じような感じで直線に入りましたが、その後は伸びずバテずという感じ。そのうち外から抜いていったハワイアンティアレに進路を塞がれて追えなくなってしまいました。最後進路が空いたら伸びてきましたが、3着馬は遠くそこまで…。不利がなければ4着はあったと思いますが、3着は無理でしたね。ハイペースが厳しかったということはありますが、セキトバイーストは逃げて2着ですし、現状は力負けでしょう。
期待が大きかっただけに残念ですが、元々出資したときには血統背景や5月生まれという点から、古馬になって活躍してくれればと考えていた馬で、桜花賞トライアルに出走するなど思ってもいませんでした。今回のレースでも、最後に進路が空いたら再度伸びていて、決してバテてバタバタではなかったところは、この馬の力を示していると思いますので、将来に期待したいです。
さて次走ですが、賞金上位馬がトライアルを使わなくなった昨今、2勝馬では桜花賞出走は不可能ですので、王道ならフローラS→オークス路線でしょう。ちょっと間が空きますので、一旦放牧して減ってしまった体重も戻せます。しかし個人的にはこの馬はマイラーだと思うんですよね…。体調が許すならニュージーランドトロフィ→NHKマイルカップ路線は、相手も弱そうですし、まずは中山芝1600mということで面白いと思うのですが、体重を減らしてしまったので中3週はどうでしょうか。やっぱりフローラSかな?
※写真の一部やコメントの提供元は社台サラブレッドクラブであり、掲載許可を頂いております。