ロードTOの2022年度募集。今回はラコロネルの21、フライングティパットの21、ワイルドココの21です。高馬3連発。
NO14.ラコロネルの21(牝)
基礎情報
総額5,500万円(一口110,000円)
2021年2月18日 生、栗東 中内田充正厩舎
父ロードカナロア、母父カーネルジョン
馬体重:459kg 体高:155cm
胸囲:178cm 管囲:19.9cm
血統
ここまでがロードカナロア産駒、長かった…。
母ラコロネルは米国芝1800mのG1馬。全姉が1頭いるものの募集はされず中村智幸氏の名義で門別を走ってます。なんでしょう、募集に回せないレベルで欠点があったんですかね?母の血統としては母父カーネルジョンとか正直良く知らなかったんですが、ティズナウのラインということで異系中の異系。母母父のチェスターハウスも知らないなあと思ったらエンパイアメーカーの半兄ということでユニークな血統してますね。健康そうな産駒が生まれそうと思いきや、ロードカナロアで多重クロスを発生させるところがさすがケイアイファーム。ミスタープロスペクターとストームバードの4✕4にセクレタリアトの5✕5と主要血脈を強調してきました。まあ血統だけで言えば多分ダートマイラーじゃないでしょうか。
評価
馬体的にもマッチョ気味で繋ぎが立ち気味なのでやはりダートマイラーかなと思いました。その分歩様がちょっと硬いかなという印象です。そして少し気性が心配。写真は白目むいてますし、歩いている時もピリッっとしている雰囲気が伝わってきました。牝馬としては最高クラスのお値段ですし、他にもっと興味深い馬がいるので見送ると思います。
NO15.フライングティパットの21(牡)
基礎情報
総額5,500万円(一口110,000円)
2021年2月8日 生、栗東 友道康夫厩舎
父キトゥンズジョイ、母父タピット
馬体重:457kg 体高:154cm
胸囲:174cm 管囲:22.1cm
血統
母フライングティパットは米国で3勝。その全姉にG1馬のタピッツフライがおり、その産駒にグランアレグリアがいるという良血。母父タピットは別として、母系の血統表はあまり見かけない種牡馬で構成されていますが、遡っていくとニジンスキーやミスタープロスペクターにたどり着くので別に異系というほどでは無さそう。父キトゥンズジョイはちょうど先日、産駒のジャンダルムがスプリンターズステークスを勝ちましたのでいいタイミングでアピールになりましたね。まあスプリントの種牡馬ではないので、これはビリーヴのおかげだろうという気はしますが…。血統構成上はむしろスピード不足懸念もある気がしますね。キトゥンズジョイと言えば多少聞こえはいいですがその父はエルプラドですからね。
評価
トモというか後肢がすごく窮屈に見えます。後肢が前向きについているような感じといえば伝わりますかね?結果として歩様においても後肢の可動域に違和感を覚えました。血統的にもスピード不足懸念があり(グランアレグリアは父ディープですから)、この2点を理由に見送り予定です。あと管囲22cm超えというのもなかなか見ないサイズで、写真でも足が太いのがわかります。これはどうなんですかね、あまり太いのも良くないというデータを見た記憶がありますが。
NO17.ワイルドココの21(牡)
基礎情報
総額6,600万円(一口132,000円)
2021年2月8日 生、栗東 吉岡辰弥厩舎
父ハーツクライ、母父シロッコ
馬体重:496kg 体高:159cm
胸囲:180cm 管囲:20.7cm
血統
母ワイルドココはイギリスの長距離重賞馬。兄姉は勝ち上がり馬が多くコンスタントに活躍していますが大物は出ていません。母は基本ドイツ血統なので字面上は非常に重たい印象で、実際に完全なステイヤーでした。これまでロードカナロアやディープインパクトをつけられてきてスピードを補ってきたんだと思いますが、ハーツクライに父が変わってどうでしょうか。スピード不足に陥る気がしてなりません。クロスがケーニヒスシュトゥールとかカラムーンで発生していてこんなの見たことも聞いたこともありません(笑)。ハマると超強い馬がでるけど基本スピード不足で未勝利、みたいな配合な気がします。
評価
ワイルドココ産駒はなんでこんなに高いのかというのが、私はいまいちよくわかっていません。加えてかなりの大型馬で胴の長いステイヤー体型、実際に血統もステイヤーということで、まるっきり鳴かず飛ばずで終わってしまうという可能性があるかなと思っています。プレミアム募集を除けば最高価格馬である一方、血統・馬体の根本的な部分に疑問を持っているので見送り予定です。
※写真の一部やコメントの提供元はロードサラブレッドオーナーズであり、掲載許可を頂いております。