セプテンバーセールでケイアイファームがけっこう購入していたので、ロードTO2022年度募集に出るであろうということで簡単に見てみます。
セプテンバーセール
まず先に言っておくと、数百万円の馬たちなので欠点のほうが多く、普通に語るとキツメのコメントになりますが、値段的に当たり前なのでご容赦ください。1勝できれば回収率100%超えるような値段になるはずなので、出資検討時には私の戯言などあんまり気にしなくていいと思います。あと測尺が見当たらないので、馬体面の話をする時には体重等をわからないで語っています。
ロスカティオスの21(牝)
父モーニンの母父ティンバーカントリーで528万円。
もっと言うと母母父ブラックタキシードで渋い。母父ディンバーカントリーっていうだけで走らないイメージを抱いてしまうのは2000年代に競馬をやっていたものの偏見でしょうか。結構期待されていたのに異常にズブくて全く前に進まないイメージです。それだけではなく母系は全然活躍馬がおらず活力低そうです。モーニンは毎年200頭近く繁殖を集めているみたいですごいですね。父系の素軽さでどこまで母系のズブさを補えるかという感じの印象。馬体は結構よく見えます。
アメリデラックスの21(牡)
父エピカリスの母父アメリカンボスで330万円。
アメリカンボスとか渋すぎでしょう。母系は代々懐かしのB級種牡馬が重ねられていてなんか味わい深い。やっぱり母系は活力が低そう。エピカリスは競馬離れていた時期の馬で大きな活躍もしていないので正直知らなかったのですが、早いうちに連勝していた馬のようなので安価な種牡馬としてはいいのかもしれない。馬体は今のところ薄そうな牝馬みたいな体つきですが、バランス自体は悪くないのとトモの幅が広いのでひょっとしたら化けるかもしれない。牡馬でこの値段なら他の馬より更に半額といっていい激安レベルですし、入厩ギリギリまで待って馬体が充実してきたら出資というのはありかも。
レッドティムールの21(牝)
父ロゴタイプの母父シンボリクリスエスで572万円。
血統だけ見るとこの馬が一番。母馬は中央競馬で走っており近親に函館2歳S勝ち馬もいますし、父のロゴタイプはあまり結果が出ていないものの血統は超一流ですから1発あるかも。馬体もきれいでトモがしっかりしてくれば活躍できるのでは?あと賢く気性がよさそうな顔が印象的です。今回セリの中で1頭と言われればこの馬。
グレイスサンセットの21(牡)
父ディーマジェスティの母父ジャングルポケットで638万円。
母系は活力低そうであるものの父と母父だけ見ればそれなりの血統。馬体は肉々しく繋ぎも立ち気味なのでダート馬っぽいですが、ちょっと脚が細く且つ弓脚っぽいのが気になります。
総論など
ケイアイファーム産で30頭、セレクションセールとサマーセールで4頭を確保していたのですが、更にセプテンバーセールで4頭確保し計38頭。例年と比べて5頭多い状態です。30頭の価格発表時に高い高い言われていたので、ここで安価に出資できる馬の確保に走ったのかもしれません。たぶん1,000万前後での募集になるでしょう。まだオータムセールがあるので更に追加もあるのかな?でも2021年度募集でも満口にならない馬が多くいたのにそんなに増やしてもねえ…。
私は「一部の馬が高額なだけで全体としては別に高くないと思うけど」と以前記載しています。あらためて30頭の価格を整理してみましたが、平均価格は数百万上がっている一方、中央値は3,000万で2021年度募集の2,800万円とほとんど同じだったので、私の感想は正しかったようです。そして今回のセリ馬たちが加わることによって中央値はさらに下がるので、実は高額馬さえ無視すれば2021年度募集よりも安くなるということになるはずです。